更新日:2024.11.9.
我が家のリノベ
53㎡の中古マンションを購入後自らリノベーション。
家族4人で暮らしはじめるも、二度目のリノベーションをすることに!!
なぜ? どうして? どうなった?
家づくりのプロが、わが家に起こった物語をお伝えします。
※2024年現在 長男高校1年生・次男小学6年生
#7,8で、間取り・パースの全貌を公開したHIKOさん。リノベーションの第1章ともいえるプランが決まり、次の工程に進みます! 本日は、HIKOファミリーのストーリーは、一旦ストップして「仕様決め」のこと、教えてもらいましょう。
HIKO:プランニングが終わると、各部屋の機能やデザインなどを決めていくこと「仕様決め」と呼ばれる工程に入ります。そこで、肝となってくるのが「建材選び」。
「建材」とは、建築材料の略で、木材やコンクリート、フローリング、窓……家をつくる際に使用する全ての材料をさします。新築の住宅ではなく、リノベーションの場合は主に水回り設備やドア、壁紙などの内部建材をイメージするとわかりやすいかもしれません。
どのくらいの規模のリノベーションを行うかによりますが、具体的に決めなければいけないことをあげてみましょう。
【マンションの場合(全面改装を想定)】
キッチンや洗面台、トイレなどの水回り設備・ドアやフローリング、壁紙、タイルなどの内装材など
【戸建の場合(全面改装を想定)】
上記に加え、外壁材や屋根材・門扉などのエクステリア建材
例えば、キッチンひとつを選ぶにしても、形・色・機能……多岐に渡ります。それをひとつずつ、決めていかなければいけません。
イメージをお持ちの方も、そうでない方も。
さまざまなお客さまの声にお応えできるように
HIKO:仕様決めよりも前の工程として、現地調査やヒアリングがありましたね。建築士はその工程から「建材」のこともしっかりと考えているので、お客さまの好みや必要なものを少しずつでも引き出せるようにしています。
例えば、お客さまのなかには、すでにイメージを強くお持ちの方もいらっしゃいます。その場合は、リノベーションのはじめの工程「現地調査」時に好みのインテリアスタイル、絶対に欲しい機能をまとめて伺えるように心がけています。
反対に、イメージを持っていないお客さまもいらっしゃいますよね。その場合は、「自分の生活には必要ではないもの」を伝えてもらいます。具体的には、「食洗機はいらないよ」、「暗い色の家具は好きではない」、「和室は不要」などなど……
最近は、InstagramやPinterestなどのSNSで画像をまとめてくださっているお客さまもいらっしゃいます。(画像の場合は「この写真のこの部分が好き」という感じで、具体的に教えてください♩)
お客さまが選びやすいベースの提案をつくる
HIKO:このように「仕様決め」までに、お客さまの好き・嫌いや価格に大きく影響がありそうな“絶対やりたい事”などを聞いています。これらを把握していると、お見積もりもインテリアスタイルも絞りやすく、「なんか違うんだよなあ」というイメージの齟齬が起こりづらいかと思います。
そういったコミュニケーションの積み重ねを経てご提案する建材。“お客さまの好みに近いものが選べるベース”がはじめからつくれるように心がけています。
HIKO:「仕様決め」の中でもうひとつ重要なのが照明計画。
「あぁここにコンセントがあれば」とか「スイッチの位置がもう少しずれてればこの家具置けたのに!」なんて経験ありませんか? リノベーションならこういった電気関係の配置も決められます。また、照明計画でいえば、ディナーで訪れた雰囲気の良い飲食店、ランチに行ったら「あれっ? 雰囲気が全然ちがう……」と感じる事ありますよね。これは家も同じことがいえます。
こだわって考えた内装やじっくり選んだ家具たち、照明計画次第で更に素敵になります。この辺りも、お客さまと一緒に考えさせていただいていますよ。
決める事がいっぱいで大変ですが、自分で選んだものに囲まれて暮らす毎日は今までと少し違う楽しい日々になるはずです! 人生で何度も訪れないせっかくの機会なので、思いっきり楽しんでもらいたいです。いきなり丸投げすることも「ここから選んでください!」と制限することもないので安心してくださいね(笑)。
次回は、HIKOファミリーのストーリーに戻り、私たちがこの建材選びをどのように進めたのかをお伝えします。